2017年01月15日

繰り返す過ち

私は新しいお店で働き始めた。


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大阪から名古屋へ来て半年程たっていたが、何も進歩は無かった…


無いどころか、失った物が増えた…


ここは駅前のパチンコ店。


寮はお店の2階になっていて、プライバシーなんて無い様な物ですが、私の様な奴にはとても安全な所でした。


ここに住むのは無料でした。


そうタダです…


出費が少なく済むので、半年も働くと少し余裕も生まれてきました。


大阪を飛び出してから、荷物を何も持たなかった私は、少しづつ普通の生活をするべく買い物を始めました。


パチンコ屋さんにはホント色々な事情の人がいて、このお店にも児童施設で育った北海道出身の男の子や、長崎の五島列島から家出して来た子、住民票を持たない方まで色々…


お互い微妙な距離を置きながらも、仲良くしてくれましたし、気のいい人達ばかり。


私はこのお店に2年程お世話になりました。


その間に趣味のギターをもう一度やり始め、バンドも新しいメンバーと組んで活動していました。


録音機材のMTRやドラムマシン、ベースも購入し曲作りなどをしながら過ごしました。


時間だけはたくさんありましたからね…


車も買って、少しづつ生活の範囲も広がり新しい街にも慣れていきました。

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とにかく店長が優しい人で、様々な土地から色んな事情を抱えた私達をよくご飯に連れて行ってくれました。


ところがある日の夜の事…


週末の店内は忙しくて、みんなが片付けをバタバタとこなしている時でした…


店長から私達にインカムで
「誰か来てくれ!」
と一言入りました。


声の大きさに驚いた私達は、顔を見合わせると店長を捜しましたが、店内にはいません…


「店長ー?」


誰かがインカムで呼びますが、返事はありません。


私が店の外へ出ると、店長が入り口でお客さんらしき人に胸ぐらを掴まれ、壁に押さえ付けられていました。


驚くと同時に私は後ろからそのお客さんの脇を抱え店長から引き離しました。


酔っ払っていたその人は、振り返りざまに私の顔に平手打ちを一発…


その瞬間に私は…


鳥肌が立ち全身の毛が逆立つほどの怒りが抑えられません…


気がつくと店長を助けるどころか、店長に抑えられていました。


駅前に人だかりが出来て、我に返った私は自分の未熟さにヘドが出ました…


肋骨の骨折と全身打撲で慰謝料の請求が来たのは翌日でした。


警察への届け出をしないかわりに、慰謝料以外にも高額な請求を迫られたそうです。


相手方はチンピラの様な奴だと、お店の偉い方から聞きました。


店長を助ける為にやったのだからと、私は誰にも責められる事無く、お店が慰謝料の支払いをしてくれたのですが…


いや、ちがう…

チンピラは私の方じゃないか?

私はそもそも名古屋へ何をしに来たのか、悪に染まった私は更生する為に…

その為にみんなが助けてくれたはずなのに…

何度も同じ過ちを犯してきたのに、私は何も変わって無かった…


私は育った環境や周りのせいにして、ココへ来たけど、本当の原因は自分自身なのだと気付きました。


気付かない振りをしていたのかもしれません。


全ては自分のせい…


この事件から、しばらくして私は退職しました。


正直いうと自分では接客業に向いているんじゃないかなぁって思っていた所もあったんです…

話す事も好きだし、明るく振る舞う事も得意なんだって…

でも、私の様なヤツは向いていないんだって思い知らされましたね。


今度は誰にも迷惑をかけない様に、自分で借りたワンルームマンションへと引越しました。


住民票もこの時に初めて大阪から出しました。


もう帰ることは叶わないだろう…


友人に囲まれて育った日々を、懐かしく思いながらもこの地で1人、暮らしていこうと決意しました。


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posted by メシア at 22:29| Comment(0) | 生い立ち | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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